味覚障害の特集記事

１人で食事をすることが多い人などは、味覚障害に気がつかず、どんどん症状が悪化してしまい、治るまでに時間がかかってしまうことがあります。なんとなく自分の味覚がおかしいと感じたら、１度耳鼻科などで検査してもらいましょう。味覚を検査する方法には、電気味覚検査法と濾紙ディスク法などがあります。簡単に味覚障害の有無や部位、障害の程度を調べることができます。

亜鉛は体内で合成されないので、亜鉛不足を解消するには、亜鉛を含む食品を食べなければなりません。辛いなど他の味はわかるのに甘みだけがわからない、など味覚が正常に働かなくなることです。味蕾は加齢とともに数が減少してくるため、高齢になると味覚が衰えてきます。亜鉛の１日の摂取量の目安は、成人男性11～12mg、成人女性9～10mgとされていますが、現実にはその半分程度しか摂れていない場合が多いようです。

若い世代に味覚障害が増えているのは、上にあげたようなレバーや海藻などを食べないで、ファーストフードやインスタント食品ばかり食べているからだといわれています。また、加工食品には、亜鉛を体内から排出してしまう働きがあるポリリン酸ナトリウムなどの食品添加物や、亜鉛を吸収しにくくする働きがあるフィチン酸という発色剤が含まれています。偏食をやめ、加工食品はできるだけ食べないようにしましょう。

亜鉛を多く含むのは、カキ、牛もも肉、レバー、うなぎ、ナッツ類、プロセスチーズ、木綿豆腐、海藻、ゴマ、緑茶、抹茶などです。舌炎などの舌の病気、ネフローゼなど病気の影響で味覚障害が起こることもあります。これらの食品を積極的に食べるようにしましょう。肝臓がアルコールを分解するのに、大量の亜鉛を必要とします。そのため、アルコールは適量を守り、酒の肴には、カキ、ナッツ類など亜鉛を含む食品を食べるようにするとよいでしょう。
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