再発頻度を低くするというのが正確な表現です。 [健康]

来週初めて手術をするのですが、正直怖いんですが痛みなどありますか?あと尿道に管などを入れると聞いたのですがほんとうですか?やった人が居てかなりの痛みがあったと聞きました。病気は自然気胸です。前回は胸に管を入れえて処置をしましたが、前回やってから、3ヶ月しないうちになったので手術に踏み切りました。
手術するので当然痛みはあります。手術後は痛み止めを積極的に使ってください。痛いからと言って動かないと床ずれが出来たりするので麻酔からさめたら出来るだけ寝返りなどしてください。おしっこの管よりも床ずれのほうが痛いです。
おしっこの管も痛かったり目が覚めて気になったりするでしょうが、安全に手術をするために必要なものです。おしっこの量をみて体の状態を把握していますので。
ちなみに私は呼吸器外科専門の病院で働いており、自然気胸の手術もよくありますが、どうしてもおしっこの管が気になるから嫌だという人には手術室で術後に抜いてしまう場合もあります。医者に相談してみてください。
手術の時間自体は、慣れている医師が胸腔鏡で行なって大体麻酔をかける時間も含めて1時間から1時間半くらいですよ。胸腔鏡なら傷も1~2cm程度のものが3箇所程度で済みます。
自然気胸は、肺に穴が開いて縮む病気で、胸部の痛みや呼吸困難などの症状が現れます。しかも再発を繰り返す特徴があります。肺の表面に袋状の「肺のう胞」ができ、これが破れて空気が漏れ出します。自然気胸は、15歳~25歳ぐらいまでの若い年代で起こりやすいのですが、最近は高齢の患者も増えてきました。
治療は、手術でブラを切除する方法が一番良いと言えます。痛みや傷の小さい胸腔鏡手術で行うことが一般的になりつつあります。しかし、残念なことにブラを切除しても再発しやすいことがわかってきました。誤解を恐れずに言えば、ブラの切除手術は気胸を根治するのではなく、再発頻度を低くするというのが正確な表現です。
再発をより少なくする方法がいくつかあります。中でも、肺の切除部分に体内で吸収される人工膜のメッシュをかぶせてしまう「カバーリング法」が有効です。肺表面を覆うことで、ブラができても破れないようにするという考え方です。
気胸はストレスと非常に密接な関係があります。どんな時に起こるのか、多くの患者さんから注意深く聞き出す調査を行ったところ、学生や社会人では、試験勉強や残業で睡眠不足が続き、肉体的にも精神的にも疲れ、ストレスがたまっている環境で起こっていることが分かりました。心配事や不安にさらされている時も起こりやすくなります。また、喫煙は確実に肺組織を壊しますので、禁煙することは重要です。
手術室勤務になって1年の看護師です。消化器の手術の際筋弛緩薬は使う物だと思っていたのですが、この前、硬膜外麻酔のみで自発呼吸を保ったまま幽門側胃切除が行われていました。心臓が悪いとかそういった理由だったと思うのですが、硬膜外麻酔のみでも出来る手術をリスクのある薬剤を使用してまで全身麻酔でおこなうのは、手術がやりやすいことや、局所麻酔薬の使用を減らせるといった理由でされているのでしょうか?
硬膜外麻酔は区域麻酔なので、開腹手術に必要な鎮痛領域を全てカバーできない可能性が出てきます。
おっしゃるように、硬膜外麻酔を長時間、広範囲に効かせようとすると局所麻酔薬の量も増えるでしょうね。
どのような患者さんで硬膜外麻酔のみが選択されたのか分かりませんが、硬膜外麻酔のみよりも全身麻酔の方が効果は確実です。
局所麻酔による血圧の変動も少ないし、たとえ心臓が悪くても導入時や抜管時の大きな血圧変動を回避することができれば、全身麻酔はそれほど危険ではないのですよ。
硬膜外麻酔のみの方がリスクがない、というのは違います。
ただ、呼吸状態がものすごく悪い人だと、一度挿管をすると抜管ができなくなる可能性があるので、例外的に挿管を回避することはあります。
私自身も経験がありますが、硬膜外麻酔のみで肺気腫の人の胸腔鏡下の気胸手術を行なったことがあります。挿管するにはあまりにも危険な呼吸機能状態ということで硬膜外麻酔が選択されましたが、患者さんにしてみれば全身麻酔の方が楽でしょうね。
硬膜外麻酔でも多少の筋弛緩を得ることができるので、硬膜外麻酔併用の全身麻酔の場合は、うまくいけば筋弛緩薬を使わなくても開腹手術は可能ですよ。
三便宝
威哥王



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