拘縮というのは関節が動きにくくなった状態を言うのです [健康]

拘縮とは一般には、関節に関連をもつ軟部組織の収縮によって、関節が一定方向に運動を制限された状態、いわゆる関節拘縮を意味している。拘縮は、収縮の方向によって、伸展、屈曲、内転、外転、旋回などが区別されている。つまり、伸展拘縮とは、伸展位に関節が固定されて、屈曲のできない状態のことである。さらに拘縮は、先天性と後天性に大別され、先天性でもっとも多いのは、足の回外や屈曲の拘縮を示す内反足である。

後天性のものは、皮膚、結合組織、筋肉、神経、関節に由来するものに分類される。皮膚の瘢痕による拘縮の大部分は火傷によるものである。結合組織によるものは靭帯、腱の瘢痕によるもので、特殊なものとしては、手の指根部が屈曲するデュピュイトランDupuytren拘縮がある。筋肉の萎縮、短縮によっても拘縮がおこるし、神経機能の異常によって、筋肉が反射性、痙性、麻痺性に収縮して拘縮がおこることがある。いずれの場合も、軽度であればマッサージ、関節運動などによって治癒するが、放置すると二次的な変化として線維および骨による癒着がおこり、関節強直の状態となるので注意を要する。

拘縮というのは関節が動きにくくなった状態を言うのですが、靭帯損傷が直接、拘縮の原因になることはありません。靱帯という組織は、関節が異常な方向に動くのを規制しているヒモ、あるいはバンド状の組織で、簡単に伸びることはなく、ほとんどの場合は切れてしまいます。部分的に切れて緩んでしまうか、完全に切れてしまうかの差はありますけどね。これが切れても関節は緩くなるだけで、固くはなりません。靱帯は普通、関節の外にありますから、これが切れてはさまって、関節が伸びなくなることはないです。


何か関節内の原因で伸展が妨げられているはずです。軟骨のカケラ、関節面の損傷、骨棘などいろんな原因があり得ます。原因探求には診察だけでなく、レントゲン、CTなどの検査が必要です。それがはっきりしたら手術的な治療も考慮されると思います。まずはきちんと医療機関に受診されることです。

科名で言うならば、神経内科または脳神経外科、リハビリテーション科だと思います。しかし、拘縮に対するボツリヌス毒素の注入はごく最近保険適応になりましたので、経験豊富である施設は限られていると考えます。

拘縮は、いくつかの症状で同じ言葉が使われるようですが、寝たきり等に使われる場合には、運動をしないため、次第に筋肉が縮んで、関節がこわばってしまうこと。拘縮は様々な原因により関節が一定のポジションで動かなくなった状態です。骨には問題がありません。拘縮が続き、骨同士が癒合してしまった状態になると強直と呼ばれます。
三便宝
威哥王



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